「学校給食の仕事に興味はあるけど、自分に向いているのかな?」
これから学校給食調理員として働こうと考えている方の中には、このように感じている方もいるのではないでしょうか。
学校給食の仕事は、ただ料理を作るだけではありません。
大量の食材を扱ったり、決められた時間までに給食を完成させたり、周りのスタッフと協力したりと、さまざまなことが求められます。
私自身、学校給食の仕事を始めた頃は、周りを見る余裕もなく、「自分にこの仕事が続けられるのかな」と感じたこともありました。
それでも、仕事を続ける中で少しずつできることが増え、現在は主任として働いています。
これまでさまざまな社員やパートさんと一緒に働いてきた中で、学校給食の仕事に向いていると感じる人、逆に苦労しやすいと感じる人も見てきました。
今回は、現役の学校給食調理員として働く私の経験をもとに、学校給食の仕事に向いている人・向いていない人の特徴について紹介します。
この記事でわかること
・学校給食調理員に向いてる人
・学校給食調理員に向いてない人・苦労しやすい人
・未経験でも学校給食の仕事は続けられるのか
学校給食調理員に向いてる人
チームで仕事するのが好きな人
検収・下処理・調理・配缶・食器の回収・洗浄・ごみ処理・調理室の清掃など、学校給食の仕事は多岐にわたります。
一人ですべての作業をするのではなく、スタッフと連携を取りながら、みんなで協力して給食を作っていきます。
そのため、周りとコミュニケーションを取りながら、チームで協力して仕事ができる人は向いていると思います。
コツコツ作業するのが苦にならない人
学校給食は、最初は覚えることも多く、体が仕事に慣れるまでは大変だと感じることもあります。
しかし、仕事を覚えて体が慣れてくると、毎日似たような作業の繰り返しになります。
それでも飽きずに、目の前の仕事に責任を持って、コツコツ取り組める人は向いていると思います。
決められたルールを守れる人
学校給食では、守らなければならないルールが数多くあります。
なぜなら、ルールを守らないと、食中毒やアレルギー事故など、重大な事故につながる可能性があるからです。
例えば、
- 手洗い
- 衛生管理
- 温度管理
- 異物混入防止
- アレルギー対応
などがあります。
どれも重要なルールなので、「これくらいなら大丈夫」と自己判断せず、決められたことをきちんと守れる人が向いています。
周りを見ながら動ける人
働き始めた頃は、覚えることも多く、自分の仕事をするだけで精一杯だと思います。
それが月日が経ち、仕事を覚えてくると、次のステップとして周りを見ながら仕事をすることも求められるようになります。
例えば、急な欠員が出て、いつもより人が少ないときには、自分に与えられた仕事だけではなく、周りの仕事を手伝うこともあります。
そのため、自分の仕事だけを見るのではなく、周りの状況を見ながら動ける人は向いていると思います。
子どもが好きな人
学校給食では、私たちの学校では、子どもたちとコミュニケーションを取る機会があります。
その中で、
「今日の給食好きなんだ!」
「やったー!」
など、子どもたちから嬉しい声を聞くことがあります。
そういう声を聞いていると、こちらも元気をもらい、仕事の励みになります。
子どもたちの反応を直接感じられることも、学校給食の仕事の魅力の一つです。
学校給食調理員に向いてない人
学校給食調理員は、子どもたちに安全でおいしい給食を届けるために、スタッフ同士で協力しながら仕事を進めます。
そのため、人によっては「思っていた仕事と違った」と感じることもあります。
ここでは、学校給食調理員の仕事で苦労しやすい人について紹介します。
一人で黙々と作業をしたい人
学校給食の仕事は、一人で最初から最後まで調理する仕事ではありません。
調理スタッフや周囲のスタッフと協力し、声を掛け合いながら作業を進める必要があります。
そのため、人とコミュニケーションを取りながら仕事をするよりも、一人で黙々と作業をすることを好む人は、働き始めた当初は大変に感じるかもしれません。
自己流や自分のアイデアを活かしたい人
学校給食では、決められた献立や作業手順、食材の分量などに沿って調理を行います。
また、衛生管理やアレルギー対応についても、決められたルールや手順を守ることが重要です。
そのため、「自分のやり方で調理したい」「料理のアイデアを自由に活かしたい」という人は、窮屈に感じることがあるかもしれません。
飲食店などとは違い、自由なアレンジよりも、決められたルールを正確に守ることが求められる仕事です。
時間に追われる仕事が苦手な人
学校給食には、給食を提供する時間が決まっています。
「○時までに調理を終える」「○時までに配缶する」など、作業ごとに時間を意識しながら仕事を進めなければなりません。
一つの作業が遅れると、その後の配缶や片付けなどにも影響するため、常に時間を意識して行動する必要があります。
そのため、自分のペースでゆっくり仕事をしたい人や、時間に追われる仕事が苦手な人は、慣れるまで大変に感じるでしょう。
体を動かすのが苦手、体力に自信がない人
学校給食は立ち仕事が中心です。
食材を運んだり、大きな調理器具を扱ったり、調理後には大量の食器や調理器具を洗浄したりするため、体を使う場面も多くあります。
また、夏場の調理室は高温になりやすく、暑い環境で作業することもあります。
そのため、体力に自信がない人や、体を動かす仕事が苦手な人は、仕事に慣れるまで負担を感じやすいでしょう。
ただし、毎日働く中で体力がつき、最初は大変だった作業にも徐々に慣れていく人もいます。
同じ作業を丁寧に繰り返すのが苦手な人
学校給食の仕事には、食材の検収、下処理、調理、配缶だけでなく、洗浄や清掃などの地道な作業もたくさんあります。
目立つ仕事ばかりではありませんが、こうした作業を毎日丁寧に積み重ねることで、安全な給食を提供することができます。
そのため、同じような作業を繰り返すことが苦手な人や、地道な作業をコツコツ続けることが苦手な人は、窮屈に感じるかもしれません。
まとめ
今回は、学校給食調理員に向いている人・向いていない人について、現役の学校給食調理員として働いてきた経験をもとに紹介しました。
学校給食の仕事は、調理技術だけではなく、スタッフ同士で協力することや、決められたルールを守ること、時間を意識して行動することが大切です。
また、立ち仕事や重い食材・調理器具を扱うことも多いため、体力も必要になります。
一方で、最初は苦手に感じていたことでも、仕事を続ける中で慣れたり、経験を積むことでできるようになったりすることもあります。
そのため、「向いている・向いていない」だけで仕事を決める必要はありません。
学校給食調理員の仕事に興味がある方は、仕事内容や職場環境を知ったうえで、自分に合っている仕事なのか、無理なく続けられそうかを考えてみることをおすすめします。
私自身、学校給食調理員として7年間、主任として5年間働いてきました。
これまでの経験をもとに、学校給食調理員の仕事内容や給料、人間関係、大変なことなど、実際に現場で働いているからこそ分かることを、これからもできるだけ分かりやすく紹介していきます。
この記事が、学校給食調理員の仕事を検討している方の参考になれば幸いです。

コメント