学校給食調理員のメリット・デメリットは? 現役主任が7年働いて感じたこと

「学校給食調理員って、実際に働くとどんな仕事?」

学校給食の仕事に興味がある人の中には、

  • 土日祝日は休みなの?
  • 残業は少ない?
  • 給料はどのくらい?
  • 仕事はやっぱり大変?
  • 長く続けられる仕事なの?

など、実際に働いたときのメリットや大変な部分が気になる人も多いと思います。

そこで、学校給食調理員として7年間、主任として5年間働いてきた経験をもとに、実際に感じたメリット・デメリットを紹介します。

この記事でわかること

・学校給食調理員として働くメリット
・学校給食調理員の大変なところ
・学校給食調理員は長く続けやすい仕事なのか
・実際に働いて感じたこと

学校給食調理員のメリット

土日祝日が休みになりやすい 長期休暇がある

学校給食は基本的に学校のスケジュールに合わせて提供するため、一般的な飲食店と比べて休日が決まっているケースが多く、土日祝日は基本的に休みとなる職場が多いです。

また、夏休み・冬休み・春休みなど、学校の長期休暇に合わせて休みを取りやすいことも学校給食の仕事のメリットです。

家族との時間をしっかり確保できたり、趣味や自分の時間を作ったりすることができるため、仕事とプライベートを両立しやすい仕事だと感じています。

ただし、会社や勤務先によっては土曜日に出勤する場合があります。

また、長期休暇中も研修や清掃、設備のメンテナンスなどで出勤する場合があるため、「学校が休み=必ずすべて休み」とは限りません。

応募する際は、休日や長期休暇中の勤務について確認しておくと安心です。

残業が比較的少ない

学校給食は、決められた時間までに給食を提供する必要があるため、勤務時間もある程度決まっています。

もちろん、職場や時期によって残業が発生することもありますが、一般的な飲食店と比べると、残業が少ない職場が多いのも学校給食の特徴の一つです。

夕方には退勤できる職場も多いため、仕事が終わった後の時間を家族との時間や趣味などに使いやすく、仕事とプライベートの時間を分けやすいというメリットがあります。

調理技術・大量調理の経験が身につく

学校給食では、家庭料理や一般的な飲食店とは違い、たくさんの食材を使って大量に調理します。

限られた時間の中で多くの給食を作るため、効率よく作業することや、スタッフ同士で連携することも重要です。

また、学校給食では季節の食材を使った献立だけでなく、全国各地の郷土料理や世界各国の料理など、さまざまな料理を作る機会があります。

包丁の使い方や食材の扱い方など、基本的な調理技術から始まり、大量調理ならではの技術や知識も身につけることができます。

調理経験がない方でも、仕事を通して少しずつ調理技術を身につけられることは、学校給食の仕事のメリットの一つです。

子どもたちの成長に関われる

学校給食の仕事では、勤務先によっては子どもたちと直接関わったり、給食の感想を聞いたりする機会があります。

「今日の給食おいしかった!」

「この給食好き!」

など、子どもたちから直接嬉しい言葉をもらうこともあります。

自分たちが作った給食を子どもたちが喜んで食べてくれる姿を見ると、「この仕事をやっていてよかった」と感じる瞬間があります。

子どもたちの成長を食事の面から支えられることは、学校給食調理員ならではのやりがいの一つだと思います。

 景気に左右されにくく、仕事が安定しやすい

学校給食は、学校に通う子どもたちのために必要な仕事です。

一般的な飲食店のように、お客さんの数によって毎日の仕事量が大きく変わる仕事ではないため、景気の影響を比較的受けにくい仕事といえます。

学校給食は毎年一定の需要があるため、調理員として経験を積むことで、長く働くことを目指しやすい仕事でもあります。

ただし、委託会社で働く場合は、契約終了などによって勤務先が変わる可能性があります。

また、会社によって給与や待遇、勤務時間なども異なるため、就職・転職する際には求人内容をしっかり確認することが大切です。

学校給食調理員のデメリット・大変なところ

学校給食調理員は、土日祝日が休みになりやすい、長期休暇があるなど、メリットも多い仕事です。

一方で、体力を使ったり、時間に追われたり、衛生管理やアレルギー対応などに細心の注意を払ったりと、大変なこともあります。

ここでは、学校給食調理員として実際に働いて感じる、仕事の大変なところを紹介します。

朝が早くて体力を使う

学校給食では、昼食を提供するために朝から調理を始める必要があります。

勤務先によって異なりますが、朝7時頃には出勤して業務を開始する職場もあります。

大量の食材を扱うため、重たい食材を運んだり、大きな調理器具を使ったり、大量の食器を洗浄したりと、体力を使う作業も多くあります。

また、夏場の調理室は高温多湿になりやすく、暑い環境の中で作業することになります。

私自身も夏場の調理室で仕事をしていますが、暑い中で長時間作業をしていると、体力をかなり消耗します。

仕事が終わる頃には、疲れてぐったりすることもあります。

そのため、体力を使う仕事であることは、学校給食調理員の大変なところの一つです。

時間に追われる

学校給食には、「○時までに完成させる」という明確な時間があります。

大量の給食を決められた時間までに完成させるため、作業前に計画を立て、その計画に沿って効率よく仕事を進める必要があります。

しかし、毎日すべてが計画通りに進むとは限りません。

例えば、

  • 食材の納品がいつもより遅れる
  • 調理機器が故障して使えなくなる
  • 急な欠員が出る
  • 調理中に予定外の作業が発生する

など、さまざまなトラブルが起こることがあります。

そのような場合でも、状況に応じて作業の順番を変えたり、スタッフ同士で役割を調整したりしながら、給食の提供時間に間に合わせなければなりません。

時間に追われながらも、安全面を犠牲にすることはできません。

限られた時間の中で、状況を判断しながら作業を進めることにはプレッシャーがあります。

しかし、さまざまなトラブルを乗り越え、予定通りに給食を提供できたときには、大きな達成感を感じることもできます。

衛生管理・アレルギー対応など責任が大きい

学校給食では、時間を意識することと同じくらい、衛生管理やアレルギー対応を徹底することが重要です。

学校給食は、一つのミスが大きな事故につながる可能性があります。

食中毒や異物混入、アレルギー事故など、どれも防がなければならない事故です。

そのため、手洗いや消毒、温度管理、食材の取り扱い、アレルギー対応など、さまざまなルールが決められています。

「これくらいなら大丈夫」と自己判断するのではなく、決められたルールを守り、一つひとつの作業を確実に行うことが必要です。

時間を意識しながら、決められたルールを守り、安全な給食を提供する。

この両方を毎日続けなければならないことは、学校給食調理員の責任の大きさでもあり、大変なところでもあります。

人間関係が大変な職場もある

以前の記事でも紹介しましたが、学校給食の現場では、決められた人数のスタッフが固定されたメンバーで毎日一緒に仕事をすることが多くあります。

そのため、職場の人間関係によっては、対人関係のトラブルや悩みを抱える人もいます。

もちろん、すべての職場で人間関係が悪いわけではありません。

むしろ、スタッフ同士で協力し、声を掛け合いながら仕事ができる職場であれば、忙しい仕事でも楽しく働くことができます。

しかし、毎日同じメンバーと長時間一緒に働くからこそ、コミュニケーションやお互いに協力する姿勢は重要です。

仕事そのものよりも、人間関係に悩んでしまうケースがあることも、学校給食調理員の仕事を考えるうえで知っておきたいポイントです。

私が学校給食調理員を7年間続けて感じたこと

私が学校給食調理員を7年間続けて感じたこと

私が学校給食の仕事をする前は、飲食業に勤めていました。

当時はシフト制で、土日祝日も出勤することが多く、家族と過ごす時間をなかなか取れませんでした。

学校給食に転職してからは、仕事と家庭の両立がしやすくなり、土日祝日に休みを取れることで、家族との時間もしっかりとれるようになりました。

就職してからは、ずっと調理の仕事を続けてきました。

学校給食に転職してからは、調理の経験だけではなく、スタッフとの連携や衛生管理、作業の進め方など、さまざまな経験を積んできました。

経験を重ねることで、少しずつできる仕事が増えていき、現在は主任として仕事を任せてもらえるようになりました。

主任になって責任も大きくなった

主任になることで、仕事の幅が広がった一方で、責任も大きくなりました。

自分一人の仕事だけではなく、自分の言動や判断が職場の雰囲気やスタッフの働きやすさにも影響します。

また、学校の先生方から見た事業所の印象や、会社に対する評価にも関わるため、一つひとつの行動や判断をより意識するようになりました。

主任になったことで大変なことも増えましたが、その分、自分自身が成長できる機会も増えたと感じています。

大変だからこそ感じられる達成感

学校給食の仕事を続ける中で、大変なことはたくさんありました。

それでも、スタッフみんなで協力して作業を進め、忙しい中でも何事もなく給食を提供できたときには、大きな達成感があります。

子どもたちから「おいしかった!」と言ってもらえたときも、この仕事を続けてきてよかったと感じる瞬間です。

これからも大変なことはあると思いますが、これまで積み重ねてきた経験を活かしながら、できるだけ長く学校給食の仕事を続けていきたいと考えています。

7年間働いてきた今でも、学校給食の仕事には大変なことだけではなく、仲間と協力して給食を作る楽しさや、無事に給食を提供できたときの達成感があります。

私にとって学校給食は、これからも続けていきたいと思える、魅力のある仕事です。

まとめ

今回は、学校給食調理員のメリット・デメリットについて、現役の学校給食調理員として7年間働いてきた経験をもとに紹介しました。

学校給食の仕事は、土日祝日が休みになりやすく、家族との時間を取りやすいことや、調理の仕事を続けながら経験を積めることなど、さまざまなメリットがあります。

一方で、朝が早く体力を使うことや、時間に追われながら作業をすること、衛生管理やアレルギー対応など責任の大きい仕事でもあります。

私自身も、仕事を続ける中で大変なことを経験してきました。

それでも、スタッフみんなで協力して給食を作り、無事に提供できたときの達成感や、子どもたちに「おいしかった」と言ってもらえる喜びがあります。

7年間働いてきた今でも、学校給食調理員を続けてきてよかったと感じています。

これから学校給食調理員を目指す方は、メリットだけではなく、大変な部分も知ったうえで、自分に合った仕事なのかを考えてみることをおすすめします。

次回は「学校給食調理員になるには?」

次回は、「学校給食調理員になるには?資格・未経験でもできる?」について紹介します。

「学校給食の仕事に興味があるけど、資格は必要なの?」

「未経験でも働けるの?」

「どんな資格があると有利なの?」

このような疑問について、実際に学校給食の現場で働いている経験をもとに、分かりやすく解説していきます。

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