「学校給食調理員になるには資格が必要?」
「学校給食調理員として働いてみたいけど、調理師免許は必要なの?」
「未経験でも働ける?」
「料理が得意じゃなくても大丈夫?」
「何歳くらいまで働ける?」
学校給食の仕事に興味を持った人の中には、このような疑問を持つ方も多いと思います。
私自身、学校給食の仕事を始めた当初から現在まで、さまざまな経験をしてきました。
そこで今回は、学校給食調理員として7年目、主任として5年間目として働いてきた経験をもとに、学校給食調理員になるために知っておきたいことを紹介します。
学校給食調理員になるために資格は必要?
・調理師免許 栄養士免許について
まず、調理師免許についてですが、学校給食の社員として働く場合、持っていると有利になることが多くあります。
会社や自治体によっては、求人の応募条件や必要資格の欄に「調理師免許」と記載されていることもあります。
ただし、すべての職場で必須というわけではありません。無資格・未経験でも応募できる求人もあり、会社によっては入社後に調理師免許の取得を目指せる場合もあります。
続いて、栄養士免許についてです。
栄養士免許は、栄養士として働く場合に必要になる資格です。学校給食でも、栄養士として採用される場合には資格が必要になります。また、学校給食でも、会社や役職によっては持っていることで有利になるケースがあります。
特に、責任者や管理業務に関わる立場になると、栄養や衛生に関する知識が役立つ場面も多くあります。
もちろん、調理師免許や栄養士免許がないからといって、学校給食の仕事ができないわけではありません。
実際に、資格がなくても働いている方は多くいます。
ただし、資格を持っていることで、給与や資格手当、昇進・昇格の面で有利になる場合があります。
そのため、学校給食の仕事に興味がある方は、求人内容を確認しながら、自分に必要な資格を考えていくとよいでしょう。
未経験からでも学校給食調理員になれる?
結論から言うと、未経験からでも学校給食調理員になることはできます。
私自身、調理の仕事をしていた経験はありましたが、学校給食は未経験でした。
「調理の経験があるから、学校給食の仕事もすぐにできるだろう」と思って入社しました。
しかし、実際に働いてみると、これまでの調理の仕事とは全然違う世界でした。
衛生管理に関するルールも多く、覚えることもたくさんあります。
最初の頃は、目の前の仕事をこなすことで精一杯で、周りを見る余裕もありませんでした。
それでも、毎日の仕事を経験する中で、周りのスタッフに助けてもらいながら、少しずつ作業の流れを覚えていきました。
できることが一つ、また一つと増えていき、仕事にも少しずつ余裕が持てるようになりました。
現在では、主任としてスタッフへの指示を出したり、作業全体の進み具合を見たりする立場になっています。
学校給食は一人で仕事をするわけではない
学校給食の仕事は、一人で黙々と作業をする仕事ではありません。
スタッフみんなで協力しながら、一つの給食を作っていきます。
分からないことがあれば周りに聞くことができますし、困っているときには助けてもらうこともできます。
もちろん、最初からすべての仕事ができる必要はありません。
分からないことを教えてもらい、実際に仕事を経験しながら、少しずつ覚えていけば大丈夫です。
私自身も、最初は仕事についていくことで精一杯でした。
それでも、経験を積むことでできる仕事が増え、現在では主任として仕事を任せてもらえるようになりました。
そのため、学校給食の経験がない方でも、周りと協力しながら仕事を覚えていくことで、少しずつできることを増やしていくことができます。
学校給食調理員に向いている人
学校給食調理員に向いている人には、次のような特徴があります。
- チームで仕事をするのが好き
- 決められたルールを守れる
- コツコツと作業ができる
- 体を動かす仕事が苦にならない
など、さまざまです。
学校給食調理員に向いている人・向いていない人について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
料理が苦手でも働ける?
学校給食の仕事というと、
「料理が得意で好きな人=向いている」
「料理が苦手な人=向いていない」
と思われることがあるかもしれません。
しかし、実際の学校給食では、家庭料理のように自分の好きな味付けや作り方で料理をするわけではありません。
学校給食は、栄養価や使用する食材の量などが計算され、決められた仕様書やレシピに沿って調理します。
そのため、料理の技術だけではなく、決められた手順やルールを守り、衛生管理や安全を徹底できることが非常に重要です。
料理が得意で好きな人でも、自分の好きな味ややり方で調理できるわけではありません。
決められたルールや作業手順の中で、いかに安全でおいしい給食を作るかが求められます。
そのため、料理が苦手だからといって、学校給食の仕事ができないわけではありません。
むしろ、チームワークを大切にできる人、体を動かす仕事が苦にならない人、決められた作業をコツコツ続けられる人のほうが、学校給食の仕事では大切な場面も多くあります。
料理が苦手でも、仕事をしながら調理の方法や大量調理の技術を覚えていくことはできます。
私自身も、学校給食の仕事を経験する中で、調理技術だけではなく、衛生管理や時間管理、スタッフとの連携など、さまざまなことを学んできました。
「料理が得意じゃないから無理」と最初から決めつけず、学校給食の仕事に興味があるなら、まずは仕事内容を知ってみることをおすすめします。
年齢が高くても働ける?
学校給食調理員を目指す方の中には、
「40代や50代からでも働けるの?」
「年齢的に採用されるか心配」
と考えている方もいると思います。
実際の学校給食の現場では、20代、30代、40代、50代など、幅広い年代のスタッフが働いている職場があります。
私自身もこれまで学校給食の現場で働いてきましたが、年齢だけで仕事ができる・できないが決まるわけではないと感じています。
学校給食の仕事では、調理技術だけではなく、
- 周りのスタッフと協力できる
- 決められたルールを守れる
- 時間を意識して行動できる
- 立ち仕事や重い食材・調理器具を扱える
といったことも大切です。
一方で、学校給食は体を使う仕事でもあるため、年齢を重ねるほど体力面で大変に感じることもあります。
また、採用条件や仕事内容は会社や勤務先によって異なり、募集年齢を設けている求人もあります。
そのため、「何歳まで働ける」と一概に決めることはできません。
年齢だけで諦めるのではなく、実際の求人条件や仕事内容を確認して、自分が無理なく続けられる仕事なのかを考えることが大切です。
私の経験からすると、年齢よりも、周りと協力して仕事ができることや、決められた仕事を丁寧に続けられることのほうが、学校給食の仕事では重要だと感じています。
正社員とパート、どちらから始める?
学校給食調理員として働く場合、正社員とパートのどちらから始めるか迷う方もいると思います。
それぞれにメリットがあるので、自分の生活スタイルや働き方に合わせて選ぶことが大切です。
正社員
正社員の主なメリットは、
- 安定した収入を得やすい
- 長期的に働きやすい
- 仕事の幅や責任が広い
- キャリアアップを目指せる
といったところです。
学校給食の仕事は、景気の影響を比較的受けにくい仕事の一つです。
また、AIや機械化が進んでも、実際に食材を扱い、調理や衛生管理を行う仕事がすべてなくなるとは考えにくく、今後も必要とされる仕事の一つだと思います。
一方で、学校給食は利益率が高い仕事ではないため、一般的に高収入を目指せる仕事とは言いにくいです。
ただ、残業が比較的少ない職場も多く、学校の夏休みなどの長期休暇には、有給休暇を利用してまとまった休みを取りやすい場合があります。
また、給食の仕事には学校だけではなく、保育園、社員食堂、病院など、さまざまな分野があります。
そのため、自分のライフスタイルや希望する働き方に合わせて、勤務先を選ぶことができます。
さらに、経験を積んでいけば、主任やエリアマネージャーなど、より責任のある仕事を目指すこともできます。
私自身も、学校給食調理員として経験を積み、現在は主任としてスタッフへの指示や事業所全体を見る仕事をしています。
パート
パートの主なメリットは、
- 勤務時間を調整しやすい場合がある
- 未経験から始めやすい求人がある
- 家庭との両立を考えやすい
といったところです。
学校給食のパート求人を見ると、9時~15時前後などの勤務時間で募集されている求人もあります。
また、土日祝日が休みの求人も多く、週3日・週4日・週5日など、自分の希望に合わせて勤務日数を選べる場合があります。
もちろん、勤務時間や休日、勤務日数は会社や勤務先によって異なるため、求人票を確認することが大切です。
学校給食は、一人ですべての作業をする仕事ではなく、スタッフみんなで協力して給食を作る仕事です。
そのため、調理経験がない方でも、周りのスタッフに教えてもらいながら仕事を覚えていくことができます。
また、最初はパートとして学校給食の仕事を経験し、仕事に慣れてから正社員を目指すという方法もあります。
会社によっては社員登用制度があるため、将来的に正社員として働きたい方は、求人を探すときに確認してみるとよいでしょう。
自分の生活に合った働き方を選ぶ
正社員とパートには、それぞれメリットがあります。
「安定した収入を得ながら長く働きたい」「将来的に主任などを目指したい」という方は正社員。
「家庭との時間を大切にしたい」「まずは短時間から学校給食の仕事を経験したい」という方はパート。
このように、自分がどのような働き方をしたいのかを考えて選ぶことが大切です。
最初から正社員で働く必要はありません。
パートとして経験を積んでから正社員を目指す方法もあるので、自分に合った働き方から始めてみるのも一つの方法です。
正社員とパートの仕事内容や給料、勤務時間などの違いについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
学校給食調理員の求人はどこで探す?
「学校給食調理員として働いてみたいけど、求人はどこで探せばいいの?」
そう思う方もいると思います。
学校給食の求人は、一般的な求人サイトだけではなく、いくつかの方法で探すことができます。
求人サイトで探す
まず、一番手軽なのが求人サイトです。
「学校給食」「給食調理員」「調理員」「学校給食調理」などのキーワードで検索すると、さまざまな求人が出てきます。
正社員だけではなく、パートやアルバイトの求人も掲載されているため、自分の希望する働き方に合わせて探すことができます。
また、
- 勤務時間
- 給料
- 休日
- 勤務日数
- 勤務地
- 未経験OKか
- 資格が必要か
などを比較しながら探せるのもメリットです。
ハローワークで探す
ハローワークでも学校給食調理員の求人を探すことができます。
地域の求人を探しやすいので、自宅から通いやすい職場を探したい方には選択肢の一つになります。
求人票だけでは分からないことがあれば、窓口で相談できるのもメリットです。
給食会社のホームページから探す
学校給食は、給食会社に委託されている場合も多くあります。
そのため、給食会社のホームページにある採用情報から探す方法もあります。
「学校給食の仕事をしたい」と決まっているのであれば、給食会社の求人を直接確認してみるのもおすすめです。
同じ会社でも、学校・保育園・病院・社員食堂など、さまざまな事業所の求人が出ていることがあります。
求人を見るときに確認したいポイント
学校給食の求人を見つけたら、給料だけではなく、仕事内容や勤務条件もしっかり確認しましょう。
特に確認しておきたいのが、
- 正社員かパートか
- 勤務時間
- 休日・長期休暇
- 給料・賞与
- 社会保険
- 交通費
- 資格・経験の条件
- 勤務する学校や事業所
- 残業の有無
- 正社員登用制度の有無
などです。
同じ「学校給食調理員」という仕事でも、会社や自治体、勤務する事業所によって条件は異なります。
「学校給食だから土日祝日は必ず休み」「夏休みは必ず休み」とは限らないため、求人票に書かれている条件を確認することが大切です。
私が求人を探すなら、ここを確認します
私自身が学校給食の現場で働いてきた経験からすると、給料だけで求人を決めるのはおすすめしません。
もちろん給料は大切ですが、それ以上に、勤務時間・休日・仕事内容・勤務地・職場の人数などを確認して、自分が長く続けられそうかを考えることが大切です。
特に未経験の方は、「未経験OK」と書いてあるかだけではなく、研修や教育体制があるのかも確認しておくと安心です。
学校給食は、一人で仕事をするのではなく、複数のスタッフで協力して給食を作ります。
そのため、仕事内容だけではなく、どのような職場環境なのかも長く働くうえでは重要になります。
気になる求人を見つけたら、まず仕事内容を確認しよう
学校給食調理員の求人は、求人サイトやハローワーク、給食会社のホームページなど、さまざまな場所で探すことができます。
大切なのは、条件だけを見て決めるのではなく、仕事内容や勤務時間、休日、職場環境などを確認することです。
「家から近いから」
「給料が高いから」
という理由だけで決めるのではなく、自分が無理なく続けられる仕事なのかを考えて選ぶようにしましょう。
次は、実際に学校給食調理員として働き始めたときに、最初に覚えておきたいことについて紹介します。
未経験から始めるなら、最初に覚えたいこと
私が学校給食の仕事を始めてから、7年の月日が経ちました。
今では主任として働いていますが、私自身も学校給食は未経験からのスタートでした。
この7年間、実際に現場でさまざまな経験をしてきました。
その中で、これから学校給食の仕事を始める方に、最初に覚えてほしいことを一つずつ紹介します。
衛生管理の基本を覚える
学校給食でまず覚えてほしいのが、衛生管理の基本です。
特に大切なのが、
- 正しい手洗い
- 白衣や帽子などの正しい着用
- 体調管理
- 作業中の衛生ルール
です。
正しい手洗いと服装のルール
まずは、手洗いの仕方をしっかり覚えましょう。
手にはさまざまな微生物が付着している可能性があります。
そのため、給食では決められた方法で手洗いを行い、手を清潔な状態に保つことが非常に重要です。
手洗いは、学校給食の衛生管理の基本中の基本です。
また、入社して最初に教えてもらうことの一つが、白衣や帽子などの着用ルールです。
給食では異物混入を防ぐことも非常に重要です。
特に髪の毛の混入を防ぐために、髪の毛が出ないように帽子を正しく着用したり、粘着ローラーを使用して衣服についた髪の毛などを取り除いたりします。
「これくらい大丈夫」と考えず、最初から正しい方法を身につけることが大切です。
体調管理と報告
学校給食では、自分自身の体調管理も重要です。
自分や家族に下痢・嘔吐・発熱などの症状がある場合は、出勤する前に必ず主任などの責任者へ連絡しましょう。
「少しくらいなら大丈夫」と自己判断して出勤するのではなく、まず報告することが大切です。
給食は多くの子どもたちが食べるものだからこそ、体調に関する情報をきちんと共有することが安全につながります。
※実際の対応については、勤務先の衛生管理マニュアルやルールに従ってください。
分からないことを勝手に判断しない
学校給食では、作業手順や衛生管理、アレルギー対応など、覚えることがたくさんあります。
そのため、最初のうちは分からないことが出てくるのが普通です。
一度教えてもらったことを、もう一度聞くのは少し聞きにくいかもしれません。
それでも、分からないまま勝手に判断して作業するのはやめてほしいと思っています。
分からなくなったら、何度でも聞いてください。
私自身、主任として新人のスタッフを教える立場になって感じるのは、分からないことを聞いてくれるほうが安心できるということです。
一番避けたいのは、分からないまま自己判断して作業し、ミスにつながってしまうことです。
場合によっては、後から取り返すことが難しいミスにつながる可能性もあります。
だからこそ、分からないことがあれば、素直に聞くことを大切にしてください。
決められたルールを守る
学校給食には、さまざまなルールがあります。
衛生管理、調理方法、温度管理、アレルギー対応、作業手順など、決められたことを一つひとつ守る必要があります。
新人のうちは、
「こっちのほうが効率がいいんじゃないか」
「自分はこのやり方のほうがやりやすい」
と思うこともあるかもしれません。
しかし、まずは自己流でやるのではなく、決められたルールや作業手順を正しく覚えることが大切です。
学校給食では、効率だけを優先するのではなく、安全・衛生を守ったうえで、決められた時間内に給食を提供することが求められます。
仕事に慣れてくると、少しずつ周りを見る余裕も出てきます。
まずは決められたことを確実にできるようになる。
それが、学校給食の仕事を覚えていくための第一歩だと思います。
最初から完璧にできなくても大丈夫
私自身、学校給食を始めたばかりの頃は、覚えることが多く、周りを見る余裕もありませんでした。
しかし、毎日の仕事を繰り返す中で、少しずつ作業の流れが分かるようになり、できることが増えていきました。
未経験で入社した方も、最初からすべてを完璧にできる必要はありません。
まずは、
「衛生管理を守る」
「分からなければ聞く」
「決められたルールを守る」
この3つを意識して仕事を覚えていってください。
私自身も未経験から始めて、7年後には主任として働いています。
焦らず、一つずつ仕事を覚えていけば大丈夫です。
まとめ
今回は、学校給食調理員になるために資格は必要なのか、未経験でも働けるのか、年齢や働き方について紹介しました。
学校給食調理員は、調理師免許などの資格が必ず必要というわけではなく、未経験から始められる求人もあります。
実際に私自身も、学校給食は未経験からスタートしました。
最初は衛生管理や作業手順など、覚えることが多く、仕事についていくことで精一杯でした。
それでも、周りのスタッフに教えてもらいながら少しずつ仕事を覚え、できることを増やしていきました。
そして現在では、主任としてスタッフへの指示や作業全体を見る立場になっています。
学校給食の仕事は、料理が得意であることだけが重要なのではありません。
決められたルールを守ること、周りと協力すること、分からないことを素直に聞くことなども大切です。
また、正社員だけではなく、パートから始める方法もあります。
「未経験だから無理」
「年齢的に難しいかも」
と最初から諦めるのではなく、まずは求人を見て、仕事内容や勤務条件を確認してみてください。
自分の生活スタイルに合った職場を見つけることができれば、学校給食調理員として長く働いていくことも目指せます。
私自身、学校給食調理員として7年間働いてきました。
これからも、現場で働いているからこそ分かることを、このブログでできるだけ分かりやすく紹介していきたいと思います。
この記事が、学校給食調理員の仕事を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
次回予告
次回は、「学校給食調理員の求人票、ここを確認!現役主任が教える求人の見方」について紹介します。
同じ学校給食調理員の求人でも、会社や勤務先によって、給料・勤務時間・休日・仕事内容などの条件は異なります。
求人票を見たときに、
- 給料以外にどこを確認すればいい?
- 土日祝日は本当に休み?
- 夏休みなどの長期休暇はどうなる?
- 残業はどのくらいある?
- 未経験でも働きやすい職場なの?
など、気になることもあると思います。
次回は、学校給食調理員の求人を選ぶときに、私が実際に現場で働いてきた経験から、求人票のどこを確認すればいいのかを紹介します。

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